赤の他人と赤の他犬/夫 死んでほしい

Googleで検索する際、検索窓に何か単語を入力していくと、検索語の候補が表示されます。それで、「夫」と入力し、スペースを空けると、上から順に「死んでほしい」(681,000件)と「嫌い」(3,240,000件)などと出ます。これが、最近、話題になっている様です。この検索語の候補の表示から、たくさんの人が「夫 死んでほしい」とか「夫 嫌い」で検索していると言うことがわかります。他に上から9番目、下から2番目に「夫 うつ」(1,880,000件)と言うのもあり、興味を引きます。

こういう検索語で検索をする人は、ほぼ全員、夫のある女性だろうと思います。私は結婚していないので、「夫 死んでほしい」などと思う人の気持ちははっきりとはわかりませんが、結婚している人の話からは、そういう風に思う人がたくさんいるのは、想像できます。

夫婦というのは、結局、赤の他人なのですね。だから、あまり性格的に合わない人と結婚すると、嫌になるのでしょう。一番穏やかに別れる方法は、相手が病気や事故などで死んでくれることです。それにしても、「夫 別れたい」ではあまり検索されていないところが奇妙ですね。しかし、検索語を絞って行くと「夫 死ね」(550,000件)というのもあります。「死ね」は「死んでほしい」よりも強烈ですね。しかし、「夫 殺したい」というのはないようなので、ほっとします。

「妻」ではどうかと思いましたが、「妻」と入力し、スペースを空けただけでは、「死んでほしい」とは出ないので、あまり世の夫たちは妻に死んでほしいとは思っていないようです。「妻」と入力し、スペースを空けて、最初に出る検索語の候補は、上から順に「妻 誕生日プレゼント ランキング」(537,000件)と「妻 誕生日プレゼント」(763,000件)と「妻 プレゼント」(2,830,000件)などです。妻は夫からは悪く思われていないようです。しかし、検索語を絞っていくと、出ました。「妻 死んで欲しい」(1,030,000件)。

先日、高校生の女の子とこの話をしました。子供から見ると、お父さんとお母さんは、絶対に切れることのない絆(きずな)でつながっている様に見えます。しかし、お父さんとお母さんは赤の他人という関係なのです。だから、人間関係を気にしたりします。しかし、お父さんと子供の関係は赤の他人ではありませんし、お母さんと子供の関係も赤の他人ではありません。こういうところが、子供にはあまり見えない家庭内の人間関係の本当の構図です。

その子の家庭では、お母さんが「平均寿命」をよく気にしているそうです。どうも「夫 死んでほしい」と思う妻の一人なのではないかとその子は思っています。

それにしても、夫婦の関係は、犬とその飼い主の関係よりも浅いような気がします。少なくとも犬の方は飼い主を赤の他人とは思っていないでしょう。もっとも、飼い主は自分の犬を赤の他犬と思っているかもしれませんが・・・(笑)。

以前飼っていた犬が病気で死ぬときに、私をずっと見つめていたその目が思い出されます。その犬は私の見ている前で静かに息を引き取って行きましたが、その目の奥でどんな風に思っていたのでしょうか。

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