NHKの大河ドラマと史実との相違

私はテレビを見ないので、当然、NHKの大河ドラマもDVD以外では見たことがありません。しかし、DVDで大河ドラマを見ると、良いことがあります。それはじっくり何度も見ることができるため、ドラマの良し悪しや歴史上の事実との相違などを確かめることができることです。

NHKの大河ドラマは、それらしい語りが付いているため、ドラマの内容が歴史を忠実に再現したかのような印象を与えます。しかし、これはよく言えば、錯覚、悪く言えば、だましです。NHKの大河ドラマには、歴史上存在しない人物が登場するなど、明らかに歴史的な事実とは異なる部分があります。

例えば、先日このブログで話題にした『風と雲と虹と』と言うドラマでは、鹿島玄道(かしま の はるみち)という人物が登場します。同じく登場する鹿島玄明(かしま の はるあき)と言う人物は、歴史上存在する人物ですが、鹿島玄道と言う人物は、私の知る限り存在しません。しかも、鹿島玄道に類似する歴史上の人物は鹿島玄明の様です。

また、このドラマの主人公である平将門自体、生まれた年すらわかっていません。また、反乱の元々の原因が何であるのかもわかっていません。女性関係が原因という話は『将門記』にあるようですが、その内容は不明です。また、鹿島玄明をかばって合戦になったのは記録にあるようですが、かばった理由もはっきりしない様です。

平将門は昔から関東以北のほとんどの神社で祭られていると言う話なので、『将門記』に書かれているような悪人ではない可能性が高いと思いますが、いったいどういう人物で何がどうなったのか詳しいことは謎ですね。

こんなに不明なことばかりで、ドラマを制作するわけですから、創作の部分が多くても仕方ありません。NHKの大河ドラマを見る場合は、後で史実と照らし合わせておくことが大切だと思います。

関連ページ:
平将門について考える (はるか彼方の星の光)
歴史映画と史実/映画『風林火山』の場合 (はるか彼方の星の光)
歴史ドラマや歴史映画と史実 (はるか彼方の星の光)

広告