子供を理解すること/英会話講師殺人事件の容疑者市橋達也容疑者の逮捕に思う

NOVAの英国人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさんが殺された事件で指名手配されていた市橋達也が、昨日、逮捕されました。やっと見つかったかと思いました。いったい警察は今まで何をしていたのでしょう。

それはともかく、この市橋容疑者は、千葉大学園芸学部卒業の大卒者です。そして、母親の話によれば、「人殺しをするような子供ではない」と言うことです。市橋容疑者を知る学生時代の知り合いの話では、いつか

しかし、あくまで市橋容疑者が殺人の犯人であると仮定した上での話ですが、その人殺しをするはずのない大卒の子供が人殺しをしてしまった様です。そして、学生時代に市橋容疑者を知る人によると、いつか何か事件を起こすのではないかと思っていたと言うことです。つまり、これはあまり驚くほどの事ではないということです。

親が思っていることと子供の実態がこうまで違っているのは、実は、よくある話です。「うちの子は、そんなことはない。」と親が思っていても、そう言う子供であることは往々にしてあります。

例えば、授業中に無駄話をしてうるさく、注意しても先生の言うことを聴かない子供がいて、そう親に言うと、「うちの子は繊細なんだ」などと言い返す親もいます。その子の行動を見ていると、どこが繊細なのか不思議だったりします。その子を知っている他の先生に、「あの子、繊細だって親が言っているけれど・・・」と言うと、「そんなことあり得ない」とみんな否定しますから、私に限らず、回りの他の人も、そうは思っていなかったりします。しかし、親はその子のことを繊細な心の持ち主だと思っているのです。そう言う親の判断とは対照的に、「自分の感情を統制できない子供で、恐らく、甘やかされて育ったのではないか」と言うのが私の専門家としての診断です。

こうした例は、非常に多いです。むしろほとんどの場合、親や教師は、子供のことが正しく理解できていません。子供を肯定的に評価するのも、否定的に評価するのも、子供を正しく評価することと同じではないのです。子供を正しく評価するには、子供の心の中がわかること、そして、他の様々な子供を知っていること、そして、正しく理解するために必要な専門的な知識を豊富に持っていることが必要です。

親は自分の子供しか知らない上、専門的な知識を持っていない場合がほとんどです。大半の教師も同じです。自分は子供を理解していると勘違いしてはいけないと思います。まず、自分は子供を理解できないということを親や教師は自覚し、それを出発点にして勉強していく姿勢が必要だと思います。

教育というのは、子供を理解できるようになった時点から始まると思います。だから、まず子供を正しく理解する努力をするということは、とても大切なことだと思います。

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