英語の短期習得

私は、子供の頃、英語が大変苦手でしたが、英語を話したり、聞いて理解したり、読んだり、書いたりできる様になりたいと思い、英語の勉強を頑張ったことがあります。英語の勉強は初めてだったので、いろいろ本を読んで調べました。

英語の勉強の仕方の本は、著者が自分の勉強の仕方を紹介する本がほとんどでした。不思議なことに、他の人にこういう勉強をさせたら、成功したと言う内容の本はありませんでした。今になって思うと、そんなことをやっている人は、皆無に近いので、そう言う内容の本があるわけありません。もしそう言う本があったら、大変参考になるのですが、残念です。

とはいえ、いろいろな本がありました。中でも注意を引いたのは、1か月で英語が習得できると主張する本でした。その本によると、英字新聞も6か月で読めるようになると言うことでした。

実際、英語の勉強を始めて見ると、そう言うのは全くのでたらめだとわかりました。最初は、自分が無能なので習得が遅いのだと思っていましたが、次第にいろいろな人の様子がわかるようになると、1か月で外国語を習得したとか、6か月で外国語の新聞が読めるようになったなどと言う例は全くないことがわかりました。単に文法の規則を覚えるというだけでも、1か月で文法の規則を全部覚えると言うのは全く無理なことでした。ましてや1か月で文法を使いこなせるようになるなどと言うのは、夢物語に過ぎませんでした。

それでも、そう言う英語の短期習得の話は後を絶ちません。英会話スクールなどには、そう言う宣伝をするところが多いですし、英会話教材もまた然りです。全部うそなんですけどね。

個人的な経験で言えば、毎日数時間の勉強をして、英語が自由に使えるようになるには5年~10年ぐらいかかると思います。毎日1時間や2時間ではその2倍~数倍の年月がかかるでしょうね。

そんな話をすると、それでは解決にならないと怒る人もいるようです。しかし、解決できないのが現実なので仕方ありません。これはちょうど生まれたばかりの赤ん坊が1か月や2か月で大人にならないと言って怒っているのと同じです。全く馬鹿げています。

短期間の勉強により、TOEICなどの英語のテストで高得点を取る人はいるかもしれませんが、そういう英語のテストの得点と英語力は、また別のものですからね。そもそも、TOEICの様なものだけで英語力を測定しようとするのが間違いで、英語のテスト等というものは、所詮、英語力を推定する参考データの一つに過ぎません。それに短期間の勉強でTOEICで高得点を取れるというのは、ごく一部の例外的な人だけです。

英語の勉強に関しては、いろいろな魅力的なうそがはびこっています。業者でなくても、自己の満足と優越感のためにでたらめを言う人も少なくありません。しかし、これから英語の勉強をしようという人には、「英語の短期習得などと言うことはあり得ない」と言うことをくれぐれもしっかり認識してほしいと思います。

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