電気カーペットと低温やけど

今日、私の実家から暖房器具を買うのを手伝ってほしいという連絡がありました。行ってみると、「ストーブが点火しなくなったので、代わりに電気カーペットがほしい」と言います。

電気カーペットは、別名、ホットカーペットとも言いますね。「ホットカーペット」と言うのは、変な感じがします。実際、「ホットカーペット」というのは和製英語で、そんな英語は存在しません。もっとも、電気カーペット自体、欧米には存在しませんから、電気カーペットというのは、そもそも英語になりません。

欧米では、カーペットの上は、靴で歩きます。普通、裸足(はだし)でカーペットの上を歩くことはありません。だから、電気カーペットなんて、存在する理由がないわけです。日本では、カーペットの上を裸足で歩いたり、寝転がったりするので、電気で暖めるカーペットの存在理由があるわけです。本当は、電気カーペットと言うより、電気茣蓙(ござ)と言うべきものですね。

電気カーペットを使ったことのない人はわからないかもしれませんが、電気カーペットで部屋を暖めることはほとんど不可能です。そんなことをするぐらいなら、ガスストーブを使えば、すぐに部屋が暖まり、その上、暖房費が安くすみ、経済的です。

しかし、この電気カーペットには、重大な問題点があります。それは低温やけどです。そもそも、本来のカーペットの使い方ではなく、上に乗って、寝転がると言う使い方をしますが、老人や病人、幼児などでは、低温やけどを起こしやすいです。特に寝転がったまま、寝てしまうと大変危険です。

仮に表面温度が44度だと、6時間で低温やけどになり、46度だと1時間半で低温やけどになります。老人は、感覚が鈍くなっていますし、寝転がったままあまり動かないので、血流も悪くなります。こういう状況では、低温やけどは非常に起こりやすくなります。病人も同じ状況になりやすいですし、小さな子供でも同じです。

低温やけどは、実際になると、非常にやっかいです。長時間に渡り熱にさらされていますから、体の深いところまでやけどになってしまいやすいです。老人や病人、小さな子供がいる家庭では、電気カーペットはやめておいた方が無難です。

そうでなくても、生暖かい電気カーペットの上でごろ寝をするのは、かえって気持ち悪いものです。これから電気カーペットを買おうと言う人は、よく考えてから買った方がいいと思います。そう言うわけで、私の実家では、今回、電気カーペットの購入は見送りになりました。

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